適当に妄想とか垂れ流すので何でも許せる人向け。今の所革神語リマ版のツネイソまたはイソツネ語りメイン。キャラの特性上センシティブな話題(トランスジェンダー、身体障害)を含むことがありますが、差別的な意図はありません。ご了承ください。

[折畳み記事] 大きな声で言えないような内容。
[鍵付き記事] 小さな声でも言えないような内容。

No.243

遊郭パロ・3
客が遊女と遊ぶには3回訪問し、遊女に貢ぐ必要があった。
しかし3回訪問しても必ず同衾できるとは限らず、遊女の気分次第では何も手を出せずに終わることもある。
金のある上客は遊女のわがままをむしろ楽しみ、金を出せるだけでも満足し、何度も足繁く通った。
しかし、今日こそは身体を重ねてやると意気込んでいた客は行き場のない欲望に悶々としていた。
本命に手をつけられないからといって、他の遊女に手を出すことは店では禁止行為だったため、家に帰って一人寂しく己を慰めるしかなかった。
そんな客に妓夫がやってきて「お客様を満足させられるのがいましてね」と、こっそり耳打ちをして客を引き止めた。
「ちょっと訳ありで見た目も珍妙ですが、お客様を十分満足させられますよ。他の遊女みたいにご機嫌伺う必要もありませんで、お値段も安く済みます」
そう言って通された部屋にいたのは、黒い肌に金の髪、きれいな顔だが鼻が高く今まで見たことのない顔つきだった。
女物の着物を着てはいるが体つきはゴツゴツしていて、どこからどう見ても男だった。
男色の趣味はないと客は帰ろうとするが、その珍妙な遊女の誘惑には抗えず、夢のひと時を過ごすのだった。

こうして、遊女キクツネは遊女に振られて欲求不満な客たちの相手をし、常連客を繋ぎ止める役割を果たす「裏遊女」として働いていた。
#パロ #yu-kaku

つぐし楼は遊郭の中で最高ランクの大見世。
キクツネは妓夫として働くことも考えたが、耳が聞こえないので指示が聞こえないため、遊女になるしかなかった。
寝室には筆記用具一式が置かれ、お客がキクツネに話しかけられるようになっているが、使われることはほぼない。
客が遊女と馴染みになったら他の遊女に手を出すことはできないが、客が業を煮やして見世を離れることもあるのでそれを食い止める為の役割としている。店側はキクツネを「遊女」という言い方をしないので、キクツネと体の関係を持ってもノーカンという扱いだし、遊女側もそれを承知している。妓夫は振られた客全員ではなく、金払いとマナーが良いけど我慢の限界がきてそうな客を選んでいる。
裏メニュー的な扱いなので、張見世には並ばず一人で部屋で待機している。
遣り手婆に花魁言葉を仕込まれそうになったが、聞いたことのない言葉で自然な発音ができなかったため、むしろ花魁言葉を使わない方が幾分マシだと言われた。奉公時代に客に対しての言葉づかいは叩き込まれたので、丁寧な言葉で話す。
普段人と話すことはない(話しかけられてもわからない、筆談してくれる人がいない)ので、部屋で独り言が多くなる。口調はちょっと悪め。他の人と話すことがあっても、せいぜい業務連絡程度。閉じる


キクツネの扱いが可愛そうな感じになっちゃった。
あやうくモブ客とのR18展開になりそうになった。
一応全年齢対象健全ものにする予定。
性的描写はないはず。

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