適当に妄想とか垂れ流すので何でも許せる人向け。今の所革神語リマ版のツネイソまたはイソツネ語りメイン。キャラの特性上センシティブな話題(トランスジェンダー、身体障害)を含むことがありますが、差別的な意図はありません。ご了承ください。

[折畳み記事] 大きな声で言えないような内容。
[鍵付き記事] 小さな声でも言えないような内容。

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遊郭パロ・6
キクツネに助けられた数日後、イソラはつぐし楼に向かっていた。
積極的に遊郭に通うつもりはないが、あの日は碌にお礼を言えなかったのが心残りだったので、お礼をするつもりだった。
つぐし楼に着くと前回声をかけてきた客引きがイソラを見つけるなりキクツネの部屋へ案内した。
手土産を渡してお礼を述べると丁寧な言葉で返された。
二言三言言葉を交わしているうちに彼の丁寧な言葉遣いに違和感を感じ『もっと気軽な言葉で話してくれ、名前も呼び捨てでいい』と告げた。
キクツネはその言葉に少し戸惑ったが了承し、少し距離が縮まったと嬉しそうな笑顔を向けた。
予想外の笑顔に困惑したイソラは気まずさを払うためにまた歌を聞かせてくれと言うと彼は更に嬉しそうに三味線を構え、歌を歌い始めた。
それから楽しい時間はすぐに終わり、イソラが帰ろうとすると「イソラといる時間は楽しい、次もまた来てくれよな」と言われた。

帰り道、楽しい時間を過ごした充実感とは別に、イソラの心は重かった。
助けてもらった日、介抱されたことでキクツネに自分の体のことを知られたのではないかと心配になり、今日そのことを確認しようと思っていた。
彼がそのことに気づいていなければいい。
しかし、もし彼が気づいているならそのことを口止めして金輪際会うことをやめようと決めていた。
しかし、彼の笑顔を見ているうちにもう少しだけこのままでいたいという気持ちも湧き上がってきた。
それに、本当のことを知られて彼から奇異の目で見られることも怖くなった。
ここまま深入りしては危ない。
「また会いたい」という言葉はどの客にも言っているのだろう。
そうであってほしいという思いと、自分に対しては本心でそう言っててほしいという思いがあって、それがイソラの心を更に悩ませた。

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人の心情書くの難しいね。
普段ギャグばっか描いてるから余計に。
考えるのは楽しいんだけど。
概要だけ書いてるからツネイソの距離縮まるの急展開に見える。
もっとしっとりしっぽり距離縮めてんのよ(脳内では)


#yu-kaku

遊郭パロ・6
つぐし楼で「また会いたい」とキクツネに言われたものの、イソラは再度行く気にならず、あれから数日が経っていた。
興味深い人ではあったが、会いたいというのも社交辞令だろうという考えがあったし、貯えはあるが裕福というほどでもないので、そこでお金を使いたくなかった。
最近は仕事が忙しく、妓楼に行ったことすらも忘れていたというのもあった。

ある暑い日の昼、ようやく写本の仕事が終わり出版元に原稿を納めに行った帰り道、暑さと今までの疲れで倒れてしまった。
イソラは周りの人の心配する声を聞きながら気を失った。
目を覚ますと目の前にキクツネの顔があった。
イソラが倒れたところに偶然居合わせて、近くの茶屋の一室を借りて休ませてもらったらしい。
お礼を言おうと書くものを取り出そうとしたが、もう少し寝てろと止められた。
「済ませなければいけない用事があるからそろそろ出ていくわ。女将さんにあんたのこと頼んであるから、よくなるまで横になってろよ」と言い、さっさと部屋を出ていってしまった。
イソラは何も言えず、キクツネを見送ることしかできなかった。

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【補足】
遊女は遊郭の外に出られないが、キクツネは男であることと、他に行く宛がないから妓楼から逃げないという信頼があるため、遊郭と外界を行き来することが許されていた。
キクツネは日中は妓楼での雑用をこなしたり、他の遊女たちのお遣いをして遊郭の外を出ることがある。

キクツネに膝枕させようかと思ったけど、まだそこまで好感度上がってなかったのでやめといた。

#yu-kaku

遊郭パロ・5
イソラは妓夫に二階の部屋へ連れて行かれた。
妓夫が部屋の戸を開けると、中には三味線を弾いていた先程の遊女、キクツネが床に手をついて座っていた。
キクツネの横には三味線が立て掛けてあった。
妓夫は部屋にある線香に火を点け「どうぞごゆっくり」と言い部屋を閉めた。
キクツネは簡単な挨拶を済ませ、立ち尽くすイソラに近寄り襟巻きに手をかけた。
しかし、イソラはその手を払い除け、懐の帳面と筆を出して『体に触れられるのは嫌だ』と書き、キクツネに見せた。
更に『体を求めて来たわけではなく、三味線を弾く貴方が気になってきた』と書き足すと、キクツネは嬉しそうな顔をして、演奏を始めた。

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【補足】
  • キクツネの三味線は妓楼で遊女達が練習に使っていたお古をもらったもの。練習用の安物の上に、使い古されているため状態はよくない。耳を近づければ音は少し聞こえるので調律は自分でやっているが、それでも多少のズレが生じるので演奏すると少し違和感がある。
  • 遊女と過ごす時間は線香一本分(30分)。それだけでそこそこのお値段したらしい。


やっっっっとキクツネ・ミーツ・イソラ!!
この辺の描写をもうちょい細かく書こうと思ったけど、それだとなかなか終わらないので端折った。
端折りすぎてキクツネがいきなり演奏するキャラみたいになってる(笑)
その前にちゃんとイソラとの会話があるんだよ。
そういうところも清書する時にちゃんと書く!!書きたい!!


#yu-kaku

遊郭パロ・4
裕福な商人の家に生まれたイソラは家族と折り合いが悪く家を飛び出し、物書きとしてひっそりと生計を立てていた。
ある日、彼を探している家の者に見つかりそうになり、慌てて人混みに身を隠したが、気がついたら遊郭に迷い込んでいた。
遊郭の大門を探していると、人々のざわめきの中、どこからともなく三味線の音と唄声がかすかに聞こえてきた。
音の主を探すと、とある妓楼の2階の窓に三味線を弾く人の姿が見えた。
唄を唄う声は男のものだが、金の髪に遊女のようないでたちをしていた。
不思議な姿と唄声に釘付けになっていると、その男と目が合った。
イソラは我に返り、急いでその場を立ち去ろうとするが、その妓楼の妓夫(客引き)に声をかけられたので2階の男は何なのかと聞いた。
「あれは遊女じゃないんですが…あれに目をかけるとは若旦那、もの好きですね。今は他の客もいないのでどうぞどうぞ」と言われ半ば強引に妓楼へ連れて行かれた。

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【補足】
  • イソラは声を出して話すのが嫌なので基本的に筆談。携帯筆入れと墨(矢立)、メモ帳を持ち歩いている。
  • 襟巻きをして首と口元を隠している。
  • その3妓夫は振られた客全員ではなく、金払いとマナーが良いけど我慢の限界がきてそうな客を選んでいるとか書いちゃったけど、そんなことしてるとキクツネに客が入らなくてただのお茶挽きになってしまうので、キクツネに目をかけた客にはこっそりお通ししている。(設定は都合に合わせてコロコロ変わる)
  • イソラに声かけた妓夫太郎はイソラが金を持っていて、且つ良いところの出だというのを見なりで察している。同衾しないで一緒に過ごすだけでも料金になるので引き込んだ。


【余談】
ここから本編。やっと本編。
イソラ視点にしようかと思ったけど、どうしようかな。
妓夫とか若い衆は神楽ーズにしようかなと思ったけど、配役的に違和感あったのでやめといた。
他の男キャラは元キャラなしのモブ助、モブ彦、モブ郎です。
タギリは茶屋の看板娘のおサラちゃんといい感じにほのぼの平和に暮らしててほしい。

#yu-kaku

遊郭パロ・3
客が遊女と遊ぶには3回訪問し、遊女に貢ぐ必要があった。
しかし3回訪問しても必ず同衾できるとは限らず、遊女の気分次第では何も手を出せずに終わることもある。
金のある上客は遊女のわがままをむしろ楽しみ、金を出せるだけでも満足し、何度も足繁く通った。
しかし、今日こそは身体を重ねてやると意気込んでいた客は行き場のない欲望に悶々としていた。
本命に手をつけられないからといって、他の遊女に手を出すことは店では禁止行為だったため、家に帰って一人寂しく己を慰めるしかなかった。
そんな客に妓夫がやってきて「お客様を満足させられるのがいましてね」と、こっそり耳打ちをして客を引き止めた。
「ちょっと訳ありで見た目も珍妙ですが、お客様を十分満足させられますよ。他の遊女みたいにご機嫌伺う必要もありませんで、お値段も安く済みます」
そう言って通された部屋にいたのは、黒い肌に金の髪、きれいな顔だが鼻が高く今まで見たことのない顔つきだった。
女物の着物を着てはいるが体つきはゴツゴツしていて、どこからどう見ても男だった。
男色の趣味はないと客は帰ろうとするが、その珍妙な遊女の誘惑には抗えず、夢のひと時を過ごすのだった。

こうして、遊女キクツネは遊女に振られて欲求不満な客たちの相手をし、常連客を繋ぎ止める役割を果たす「裏遊女」として働いていた。
#パロ #yu-kaku

つぐし楼は遊郭の中で最高ランクの大見世。
キクツネは妓夫として働くことも考えたが、耳が聞こえないので指示が聞こえないため、遊女になるしかなかった。
寝室には筆記用具一式が置かれ、お客がキクツネに話しかけられるようになっているが、使われることはほぼない。
客が遊女と馴染みになったら他の遊女に手を出すことはできないが、客が業を煮やして見世を離れることもあるのでそれを食い止める為の役割としている。店側はキクツネを「遊女」という言い方をしないので、キクツネと体の関係を持ってもノーカンという扱いだし、遊女側もそれを承知している。妓夫は振られた客全員ではなく、金払いとマナーが良いけど我慢の限界がきてそうな客を選んでいる。
裏メニュー的な扱いなので、張見世には並ばず一人で部屋で待機している。
遣り手婆に花魁言葉を仕込まれそうになったが、聞いたことのない言葉で自然な発音ができなかったため、むしろ花魁言葉を使わない方が幾分マシだと言われた。奉公時代に客に対しての言葉づかいは叩き込まれたので、丁寧な言葉で話す。
普段人と話すことはない(話しかけられてもわからない、筆談してくれる人がいない)ので、部屋で独り言が多くなる。口調はちょっと悪め。他の人と話すことがあっても、せいぜい業務連絡程度。閉じる


キクツネの扱いが可愛そうな感じになっちゃった。
あやうくモブ客とのR18展開になりそうになった。
一応全年齢対象健全ものにする予定。
性的描写はないはず。

遊郭パロ・2
つぐし楼に赴いたキクツネは自分を三味線を弾く芸者として雇ってくれないかと頼むが、客の声が聞けない者をお座敷に上げられないと断られてしまう。
しかし、客受けする容貌だということで陰間として身売りをすることを持ちかけられた。
最初はその提案に抵抗を感じたが、仕事も見つからず行くあてのないキクツネはそれを承諾した。
それに少しでも三味線に近いところにいたい、そういう気持ちもあった。
かくして、キクツネはつぐし楼で陰間として働くことになった。

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【余談】
キクツネを見た奏吼太夫が「面白いじゃないか、入れておやりよ」と口添えしてくれたおかげで妓楼に入れたって展開にしようと思ったけど、それだとキク✕奏の話にしてしまいそうなのでやめといた。いや、でもやっぱありかな…(悩)

陰間として働くなら遊郭じゃなくて陰間茶屋じゃないって書きながら思ったけどファンタジーお江戸だからいいんです。
#妄想 #パロ #yu-kaku

遊郭パロ・1
江戸のとある町の一角にある三味線問屋に奉公に出ていたキクツネ。
そこで三味線に興味を持ち見様見真似で唄を唄ったところお店の主人に見初められ、仕事をしながら時間があるときは三味線の師匠のところに行くことになった。
それから数年、キクツネは一人前の三味線弾き手となり、その腕前は町内で評判となっており、聞きたがる人が後を絶たなかった。
しかし、お店の跡取り息子がそれに嫉妬し、ある日お遣いに出ていたキクツネにチンピラを差し向けた。
突然の襲撃にキクツネは為す術もなく暴力を振るわれ、その結果耳が聞こえなくなってしまった。
キクツネは耳が聞こえなくても頑張って働き続けた。
お店の主人もその努力を認め、彼をお店から追い出すことはしなかった。
しかしある時、ひょんなことから自分を襲ったチンピラがお店の跡取り息子の手の者だと知り、相手を殺さんばかりの勢いで殴りつけた。
キクツネは彼が犯人だと周りに主張したが、その証拠はなく、普段の彼の行いはとても良くそんなことをするようには見えなかったため、誰もキクツネの言うことを信じなかった。
これには流石の店の主人もキクツネを許すことはできず、とうとう彼を店から追い出してしまった。
この事が近所にも一気に知れ渡り、最初キクツネを哀れに思っていた人たちも面倒事は御免だと彼を避けるようになってしまった。

居場所をなくしたキクツネはそれまでいた町から出て他の町で新たに職を探したが、特殊な見た目で耳が聞こえない彼を雇ってくれるところはなかった。
幸いにも働いていたときの蓄えはあったので寝食には困らなかったが、それも長くはもたないことはわかっていた。
安宿をあちこち廻りながら居場所を求めていたある日、ある日三味線を持った芸者とすれ違った。
それまで生きることに必死だったが、久々に三味線を目にした瞬間、もう一度あの楽器を弾きたいという気持ちが湧き上がり、ふらふらと芸者の後を着いて行った。
そしてたどり着いた先は妓楼「つぐし楼」。
キクツネは覚悟を決めて遊郭の戸をくぐるのだった。

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【補足】
  • 故郷は小さな農村で家は貧しかった。母親は日本人だが、父親が渡来人の血をひいており、他の兄弟の中で一番強くその特徴が強く出ていたため、家族や近所から異質な目で見られていた。そのため、奉公に出るとなったときは家族も本人も安堵した。故郷に対しての思い入れはとうに消えてしまったので、耳が聞こえなくなり行く場所がなくなったときでも故郷に帰ろうとは全く思わなかった。
  • 江戸の町でも当然目立つ見た目(金髪、褐色肌)だったが、お店の主人が豪傑な人物でキクツネのことも快く受け入れ、実の子のように可愛がってくれた。手代や近所の人たちは最初は不気味がっていたが、主人のはからいで徐々に打ち解けていった。


>>163:で言った遊郭パロのざっくりとしたあらすじ。江戸知識も遊郭知識も何もなく感覚で思いついた設定なので、ほぼファンタジー。
#妄想 #パロ #yu-kaku

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