適当に妄想とか垂れ流すので何でも許せる人向け。今の所革神語リマ版のツネイソまたはイソツネ語りメイン。キャラの特性上センシティブな話題(トランスジェンダー、身体障害)を含むことがありますが、差別的な意図はありません。ご了承ください。

[折畳み記事] 大きな声で言えないような内容。
[鍵付き記事] 小さな声でも言えないような内容。

No.261

遊郭パロ・6
キクツネに助けられた数日後、イソラはつぐし楼に向かっていた。
積極的に遊郭に通うつもりはないが、あの日は碌にお礼を言えなかったのが心残りだったので、お礼をするつもりだった。
つぐし楼に着くと前回声をかけてきた客引きがイソラを見つけるなりキクツネの部屋へ案内した。
手土産を渡してお礼を述べると丁寧な言葉で返された。
二言三言言葉を交わしているうちに彼の丁寧な言葉遣いに違和感を感じ『もっと気軽な言葉で話してくれ、名前も呼び捨てでいい』と告げた。
キクツネはその言葉に少し戸惑ったが了承し、少し距離が縮まったと嬉しそうな笑顔を向けた。
予想外の笑顔に困惑したイソラは気まずさを払うためにまた歌を聞かせてくれと言うと彼は更に嬉しそうに三味線を構え、歌を歌い始めた。
それから楽しい時間はすぐに終わり、イソラが帰ろうとすると「イソラといる時間は楽しい、次もまた来てくれよな」と言われた。

帰り道、楽しい時間を過ごした充実感とは別に、イソラの心は重かった。
助けてもらった日、介抱されたことでキクツネに自分の体のことを知られたのではないかと心配になり、今日そのことを確認しようと思っていた。
彼がそのことに気づいていなければいい。
しかし、もし彼が気づいているならそのことを口止めして金輪際会うことをやめようと決めていた。
しかし、彼の笑顔を見ているうちにもう少しだけこのままでいたいという気持ちも湧き上がってきた。
それに、本当のことを知られて彼から奇異の目で見られることも怖くなった。
ここまま深入りしては危ない。
「また会いたい」という言葉はどの客にも言っているのだろう。
そうであってほしいという思いと、自分に対しては本心でそう言っててほしいという思いがあって、それがイソラの心を更に悩ませた。

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人の心情書くの難しいね。
普段ギャグばっか描いてるから余計に。
考えるのは楽しいんだけど。
概要だけ書いてるからツネイソの距離縮まるの急展開に見える。
もっとしっとりしっぽり距離縮めてんのよ(脳内では)


#yu-kaku

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